田舎暮らし in 熊野

田舎暮らしの日常、旅行、グルメ、読書について書いています。

2019-01-01から1ヶ月間の記事一覧

究極のミニマリスト〜アマゾン先住民 ピダハン〜

究極のミニマリストがアマゾンの奥地に暮らしています。先住民のピダハンです。 最近、ミニマリストの生き方が注目を集めていますね。ミニマリストとは出来るだけ物を持たずにシンプルな生活を送ることで、幸せに暮らすことができるという考え方を持った方々…

水産物輸出の可能性とハードル

最近、水産物を含む食品輸出の拡大が続いていますね。年間1兆円の輸出が手の届くところまで来ている状態です。先日の安部首相の施政方針演説でも、政府としても食品輸出をさらに後押ししていく旨の話がありました。私は田舎に移住してくる前に、東京と名古屋…

実は好ましい 漁業従事者の減少

漁業従事者数は減少の一途をたどっています。平均年齢は50代後半と高齢化も進んでいます。このままでは国内漁業が壊滅し、国産の魚を食べることができなくなってしまい、大問題だと巷では言われています。政府も漁業の成長産業化を喧しく唱えています。私も…

地方滅んで国滅ぶ 「選択と集中」の末路

選択と集中とは、主に経営の世界で唱えられている戦略概念です。自社の得意分野で競争力のある事業に資源を集中させることで、経営効率、業績を上げるという戦略です。軍事の世界でも同じような考え方があります。クラウゼウィッツは『戦争論』の中で、戦闘…

魚供養とは何か 鎮魂と感謝

魚供養をご存知でしょうか。主に漁業者が漁獲した魚に対する鎮魂と感謝の気持ちを込めて行う供養です。日本全国で行われている中でも、三重県は魚供養がとても盛んな地域の一つなのです。私が住んでいます熊野でも多いです。例を3つあげます。一つ目は二木島…

『ウォールデン 森の生活』に学ぶ田舎暮らしの極意

「私は、五年を超える歳月を自分の手で働いて生きた経験から、一年につき六週間ほど働けば、暮らしに必要なあらゆる代価をまかなえることを発見しました」 『ウォールデン 森の生活』の中の一節です。 『ウォールデン 森の生活』はアメリカの詩人、ソローに…

田舎に移住して思う都会の良いところ

今までは都会から田舎に移住して感じる田舎の魅力について主に述べてきました。今回は田舎に移住してみて思う都会の良さについて書いてみたいと思います。 ①美味しい料理、お酒を出す飲食店が多い。 ②虫が少ない。 ③知的刺激が多い。 ①美味しい料理、お酒を…

地方を破壊する交通インフラ整備

地方は都市と比べると交通インフラが貧弱なので、地方の生活の質を向上させるためには更なる交通インフラ整備が必要なのではないか。一般的にはこのように思われているかと思います。実は交通インフラを整備することで地方から都市に人が流出しているという…

なぜサンマは安くて美味しいのか

脂ののったサンマの塩焼きや、旨味が凝縮されたサンマの丸干しなど、サンマはとても美味しいですよね。しかも値段も安い!では、なぜサンマは安くて美味しいのでしょうか。言うまでもなく、供給が需要を大きく上回っているからです。サンマは唯一国産100%、…

意外に美味しいイ貝

皆さん、イ貝という貝をご存知でしょうか。見た目はムール貝に似ていますが、違う貝でサイズはムール貝の倍くらいあります。熊野辺りではイノ貝と呼ばれています。瀬戸貝と呼ぶ地域もあるようです。全国的にはほとんど出回らない貝で、主に産地周辺で食され…

熊野 異邦人との交流史

熊野というと険しい山々に閉ざされた神秘的な場所というイメージをお持ちの方も多いと思います。それも一面ですが、もう一つ、黒潮の流れる海を通して外の世界と深く繋がってきたという歴史があります。例を上げながら、熊野と異邦人との交流史を思想的背景…

33年の時を超えて〜熊野市立荒坂中学校生による郷土調査記録〜

平成の世も間もなく終わりを迎えようとしています。昭和の終わりに近い、33年前の昭和61年に発刊された、興味深い熊野の郷土調査記録を三重県立図書館の地域資料コーナーで発見しました。『私たちの郷土』という本です。熊野市の荒坂地区(遊木、二木島、甫…

地域おこし協力隊で成功する3つのコツ 事前調査編

私は現在、地域おこし協力隊として熊野市で活動しております。赴任一年目で、ある程度「地域おこし協力隊」の全貌が見えてきました。これから地域おこし協力隊になって地域おこし活動を考えておられる方々に、成功のための事前準備のポイント3点をお伝えしま…

地方発ベンチャーのポイント

都会から田舎に移住して、仕事として地域おこし活動に関わりたいと考えておられる方々に対して、職業別にアドバイスをお伝えします。今回は起業を目指す方々に向けてお送りします。 私は東京と名古屋の貿易関係の所謂大企業で10年間勤めた後、一年程前に地域…

地域おこしの際の注意点〜計画より行動〜

都会から田舎に移住して、地域おこし活動を考えていらっしゃる方々に、自らの経験を踏まえて地域おこしの際の一般的な注意点を助言したいと思います。個別的な注意点(起業か、就職か、事業継承か等)については別の記事で次回以降に書きます。 田舎は都会に…

今季初、熊野のサンマ水揚げ

今朝は今季初、サンマが1t程揚がりました! 昨日のブログで今季はまだ水揚げがないことを嘆いていたら、今朝揚がりました。願いが通じたのかもしれません。明日以降も続くことを祈ります。 サンマ漁というと北海道や三陸を思い浮かべる方がほとんどかと思い…

熊野のサンマ漁 今昔物語

去年のサンマ漁は、前年に比べて好調でスーパーなどでも一匹100円程度とお買い得でした。スーパーなどで売られているサンマは北海道や三陸産が多いですよね。実はここ熊野でもサンマ漁が盛んです。南下してきたサンマが11月から3月いっぱいくらいまで揚がり…

熊野の伝統行事、餅まきに参加して

熊野の伝統行事、餅まきについてご紹介します。 餅まきとは、その名の通り餅をまく行事です。熊野では餅ほりと呼ばれています。どのような時に開催されるかといいますと、主に二つです。一つ目はお祭りなどの行事の一環として、二つ目は厄年の人々が厄払いの…

地方創生計画 7割外注の問題点

昨日の中日新聞朝刊の一面に、政府が地方自治体に策定を求めている地方創生計画の7割超が外部委託によって策定されているとの記事が出ていました。 これは非常に問題が大きいと思っています。なぜかと言いますと、地域自身の地域おこしに対する主体性を失わ…

滅びゆく田舎と美

滅びゆく田舎は美しい。 誤解を恐れずに私はそう言いたいと思います。 世間一般では人口減少に伴う地方の衰退は、深刻な問題であり、新たな産業創出して都会からの移住者を集める等の地方創生策を進める必要があると言われています。政治経済的な観点から見…