田舎暮らし in 熊野

田舎暮らしの日常、旅行、グルメ、読書について書いています。

2019-07-01から1ヶ月間の記事一覧

源実朝の一生 〜滅びの美学と秋の思想〜

ヤマトタケルノミコト、源義経、楠木正成、忠臣蔵の赤穂浪士、西郷隆盛。日本人の愛する歴史上の人物といえば、これらの人物の名前があがるのではないでしょうか。ヤマトタケルノミコトは伝説上の人物ですが、実在の人物をモデルにしていると思われます。こ…

恐るべき人体部品産業の実態とは

人体を機械の部品のような商品として扱う産業が世界中で拡大しているようです。これは、一部の欲に目が眩んだ闇商人や、生命を操作したいという好奇心に駆られたマッドサイエンティストのみによる所業ではありません。アメリカでは、大企業、一流の科学者、…

消えゆく街並みを惜しんで 〜名古屋駅界隈の古今東西〜

名古屋駅周辺は再開発が進み、現在では国内有数の超高層ビル群を有するエリアです。オフィス街であり、お洒落なブティックや飲食店などが立ち並ぶ場所です。東京の丸の内、大阪の梅田のような場所です。2027年のリニア開通に向けて、更なる再開発が進行中で…

落差日本一の滝を見て想う無常なること

富山県の立山連峰にある落差日本一の滝を訪れました。その名は、称名滝です。まさに絶景でした。 なんと落差が350mもあります。当日は山上に霧がかかっており、霧の中から大量の水が轟音を立てて滑り落ちてくる様子は圧巻でした。砕け散った滝の水が霧状の水…

ヨーロッパ文明の源流、ケルト文化と日本を繋ぐものとは 〜循環と生成の世界観〜

ケルトとは、ヨーロッパ文明の基層を成す文化の1つです。ケルトは、もともとヨーロッパにいたのではなく、前4500年頃に広大なユーラシア大陸の草原から移動し、ヨーロッパの最西端に到達しました。現在のフランス、ベルギー、アイルランド、イギリス、スペ…

世界一危険な漁に挑んだ日本人の物語

本州最南端の地、和歌山県串本町の潮岬を訪れました。台風襲来の際に、荒れた海の様子がテレビでよく放映されるところです。実際に潮の流れが速く、波も高い航海の難所です。 かつてこの地からオーストラリアの木曜島に渡って、世界一危険と言われていた白蝶…

百年の孤独と永遠についての物語

「さよならだけが人生だ」 井伏鱒二 「人生は崩壊の過程だ」 フィッツジェラルド 人生の虚無や孤独を語った言葉ですね。では、彼らはいわゆる厭世家、ニヒリストだったのでしょうか。そうではないと思います。理想を追い求めて行きた人びとでした。心の中に…