田舎暮らし in 熊野

田舎暮らしの日常、旅行、グルメ、読書について書いています。

2019-09-01から1ヶ月間の記事一覧

藤原京の面影を求めて 〜天香久山と大嘗祭〜

昨日、1300年ほど昔に日本の都であった藤原京跡を散策しました。現在の奈良県橿原市にあります。大和三山(天香久山、畝傍山、耳成山)もこの区域に含まれています。天香久山にあります天香山神社を訪れましたところ、偶然にも宮司さんがいらして、興味深い…

現代人は故郷喪失者か 〜寺山修司の故郷論を読んで〜

「男は誰でも故郷を持っている。それは女にはないものである。女は、生きていた月日を思い出すとき、それが夫であったり、家であったり、山鳩の啼いている森であったり、お祭りであったりする。だがそれは故郷とは別のものだということを男は知っている。故…

雨降る東京と「ポートレイト・イン・ジャズ」

夏が終わり、秋雨の季節が近づいてきました。今回は雨と音楽をめぐる個人的な思い出話をしてみます。 ビル・エヴァンスの『オータム・リーブス』を聞くと、雨に濡れる東京丸の内超高層ビル群の夜景が浮かんできます。 ビル・エヴァンスはモダンジャズを代表…

「ヒット」を生み出す二大法則とは?

「ヒット」を生み出す法則は存在するのでしょうか。存在するようです。経済、メディア関連の記事を執筆しているアメリカのジャーナリスト、デレク・トンプソンの著書『ヒットの設計図 ポケモンGOからトランプ現象まで』を通して、ヒットを生み出す二大法則に…

「マツタケ」に学ぶ共生という生き方

マツタケの土瓶蒸しや、焼きマツタケは、香り豊かでとても美味しいですよね。今では超高級食材になってしまい、なかなか食べる機会に恵まれなくなりました。国産品ですと1kgあたり数万円もします。シイタケより安価だった時代もあるそうです。マツタケがなぜ…

グローバル社会に潜む落とし穴とは?〜古代グローバル文明の崩壊〜

アメリカでのトランプ大統領の登場、イギリスのEU離脱、グローバル化の旗振り役であった二国を中心に反グローバリズムの動きが出てきています。このことの是非を論ずるのではなく、古代グローバル文明の崩壊を手がかりにして、グローバル社会の問題点と対処…

「サラダ記念日」と夏の終わり

「『この味がいいね』と君が言ったから七月六日はサラダ記念日」 俵万智さんの歌集「サラダ記念日」の中の有名な短歌です。「サラダ記念日」は1987年に出版、ベストセラーとなり、現代短歌ブームを巻き起こしました。約280万部も売れたそうです。同年の流行…

人間はなぜ愚行を繰り返すのか 〜失敗の世界史〜

人間は進歩しているのでしょうか。科学技術の観点からは間違いなく進歩しています。現代、インターネットを通して世界中と瞬時にコミュニケーションをとることができます。月面着陸しました。医療の進歩によって平均寿命は大幅に伸びました。ただ、統治や政…

「タピオカミルクティー」流行に見る食の3大トレンドとは?

台湾発のタピオカミルクティーが日本でも流行っていますね。ロンドン、ニューヨークでも大人気のようです。昨日のウォールストリートジャーナル紙にも記事が出ていました。ロンドンでは、アルコール入りのタピオカミルクティーが人気のようで、まもなくニュ…

破滅に向かうギャンブラー心理と人間の本性とは

創業家3代目大王製紙会長、井川意高氏、106億もの会社資金を私的に流用し、カジノで散財。 2011年に世間を騒がせたニュースですね。大王製紙は、エリエールなどのティッシュブランドで知られている大手製紙会社です。井川意高氏は創業家の3代目で大王製紙の…

東京一極集中は本当か 〜地方が誇りを取り戻すためには?〜

東京一極集中 最近よく聞く言葉ですよね。どちらかといえば否定的なニュアンスで使われることが多いと感じます。東京一極集中は、人口減少を助長する、災害リスクが高い、文化の多様性を破壊する等々。私は東京一極集中という言葉は、誤解を招きかねない問題…