田舎暮らし in 熊野

田舎暮らしの日常、旅行、グルメ、読書について書いています。

2019-03-01から1ヶ月間の記事一覧

イブン・ハルドゥーン『歴史序説』で読む 都市文明の衰退過程

『歴史序説』は中世のイスラーム世界を代表する思想家、イブン・ハルドゥーンが書いた文明論の著作です。高校の世界史にも出てきてご存じの方も多いかと思います。この著作の中でイブン・ハルドゥーンは、歴史、政治、経済、地理等様々な観点から文明を論じ…

珍味、ブリの白子の料理方法と未利用魚活用の可能性

ブリの白子をご存知でしょうか。ブリと言ったら、脂ののったお刺身や、アラを使ったぶり大根が定番かと思います。実はブリの内蔵もお酒のつまみとして絶品なのです。都会にはほとんど出回っていないですよね。私の暮らす海辺の町ではスーパーで普通に売って…

実はインドア派が多い田舎の人びと

春になったら蝶々を追いかけたり、夏になったらカブト虫獲りに海水浴などなど 田舎に暮らす子供たちの遊びといったらこれらを思い起こす方が多いのではないでしょうか。私もそのように思っていました。実際に田舎暮らしをして、そうではないことを知りました…

伝説の漂泊民「サンカ」と熊野

「サンカ」をご存知でしょうか。かつての日本にいた漂泊民です。彼らは今で言うテント暮らしをしていたようです。定住せずに狩猟採取を営みつつ、山の中、川辺を転々としながら暮らしていました。竹細工を作って行商したりもしていたようです。 私は大学生の…

長崎で見つけた、機械と人間の温かな関係

10年ぶりに私の愛する街、長崎を訪れました。その際に、長崎のグラバー園で面白い公衆電話を発見しました。その名は、 「自働電話」 この電話ボックスは、明治時代に東京の新橋に設置された我が国初の公衆電話を再現したものです。当時は公衆電話のことを自…

地域おこし、成功事例研究が役に立たない3つの理由

シャッター街だった田舎の商店街が活気を取り戻した、移住者が増えて衰退する漁村に賑わいが戻った等々の地域おこしの成功物語がメディアなどでよく紹介されていますよね。 私は仕事として地域おこし活動を行なっておりますので、様々な地域おこしの成功事例…

ナチュラリストの思想〜瞬間瞬間に魅せられて〜

ナチュラリストとはどのような人なのでしょうか。一般的には自然愛好家と解されているかと思います。昆虫好き、ハイキング愛好家などなど。ではナチュラリストの思想の本質とは何でしょうか。生物学者の福岡伸一氏の『ナチュラリスト 生命を愛でる人』という…