田舎暮らし in 熊野

田舎暮らしの日常、旅行、グルメ、読書について書いています。

地方発ベンチャーのポイント

都会から田舎に移住して、仕事として地域おこし活動に関わりたいと考えておられる方々に対して、職業別にアドバイスをお伝えします。今回は起業を目指す方々に向けてお送りします。

 

私は東京と名古屋の貿易関係の所謂大企業で10年間勤めた後、一年程前に地域おこし協力隊員として田舎に移住しました。地域おこし協力隊とは、所属は市役所ですが、一般的な行政職員のように役所で活動しているわけではありません。地域住民密着型で、地域おこし活動を行います。例えば、空き家活用プロジェクトに関わったり、地域産品の生産、販売、商品開発、地域の魅力を情報発信したりなどです。私は現在、水産物6次産業化に携わっております。任期終了後は起業予定です。

 

起業予定の方々に向けてのアドバイス

まずは、資源発掘をしてみて下さい。田舎には活用されていない様々な資源があります。例えば、空き家、自然景観、未利用魚などです。次はニーズを把握します。例えば、都市住民の田舎暮らしを体験してみたいというニーズがあります。このニーズに焦点を当てると、空き家を活用した農家民宿というようなビジネスモデルが成り立ちます。

出来るだけ地域の既存の業者と競合しない、新しい事業分野を開拓した方がいいと思います。現在有効活用されていない資源を商品化したり、新しい販路を開拓するということです。私の関わっている水産業で例をあげますと、未利用魚を都市向けに商品化する等です。田舎は市場規模が小さく、既存の業者と同じことをすると、地域内で限られたパイの奪い合いをすることになります。いろいろな意味で生産的ではありません。ブルーオーシャンを目指しましょう。

地方発ベンチャーに対しては、行政から補助金が出る場合が結構あります。綿密に調べて、必要であれば申請するのも手だと思います。手続きは複雑だと覚悟しておく必要があります。