田舎暮らし in 熊野

田舎暮らしの日常、旅行、グルメ、読書について書いています。

2019-08-01から1ヶ月間の記事一覧

縁切りのパワースポットを奈良で発見!〜談山神社を訪ねて〜

ん?縁切り祈願所? 縁結び祈願所はよく聞きますが、縁切り祈願所はあまり聞かないですよね。本日、奈良県桜井市にあります談山神社を訪問した際に見つけました。 談山神社は大変由緒ある神社のようです。中大兄皇子と共に大化改新を成し遂げて、その後の藤…

神話で読み解く鎮魂の作法 〜熊野と出雲をつなぐもの〜

黄泉の国、根の国、妣の国 これらは死者の国という意味です。古事記や日本書記の神話の中に出てきますね。国産み、神産みの神であるイザナミは、出産後に亡くなり、黄泉の国に向かったとされています。イザナミの亡くなった地は、古事記では出雲、日本書記で…

脱ニューヨーカーの有機農業挑戦記

「きれいは汚い、汚いはきれい」 シェイクスピアの4大悲劇の一つとされている『マクベス』の冒頭のセリフです。いろいろな解釈があるのでしょうが、私は美醜の親近性という意味に捉えています。通常、きれいなものと汚いものは、正反対の概念であり、遠く隔…

知の巨人、南方熊楠と地域主義

南方熊楠とは、いかなる人物であったのか。一般的には明治、大正、昭和を通して活躍した博物学者とされていますね。南方熊楠は多面的な活動を行った人物であり、一面的には捉えられない人物です。学者としては、人文、社会、自然科学すべてに渡る学問を研究…

マッチングアプリが招く社会の分断とは 〜現状満足階級の台頭と文明の衰退〜

アマゾン、メルカリ、エアビーアンドビー、ユーチューブ、ほとんどの方はこれらのサービスを利用したことがあるのではないでしょうか。私もよく利用します。いわゆるマッチングサービスです。マッチングとはつなげるという意味です。メルカリであれば、売り…

人間の終わり? 〜AI神話を再考する〜

最近、AI(人工知能)について様々な議論、報道がなされていますね。主に三つの観点があるかと思います。 一つ目は技術的観点です。AIはどのような技術で何が出来て何ができないのか等です。二つ目は社会経済的観点です。AIの進化によってどのような仕事が消…

追い上げられる国の経済政策はいかにあるべきか

日本経済は衰退途上にある。殆どの人はそう考えているのではないでしょうか。実際にその通りです。失われた20年を通して、個人の実質所得は減少しています。経済規模では中国に追い抜かれました。東南アジア、インドなどの新興国からは追い上げられています…

アメリカで流行している「古い牛肉のステーキ」とは

最近、アメリカで古い牛肉のステーキが流行しつつあるようです。「古い」というのは、いわゆる腐りかけの肉という意味ではありません。今流行りの熟成肉とも異なります。熟成肉は牛肉をドライエージングなどの方法で一定期間寝かせて、うまみを引き出した肉…

レトロモダンの可能性とは 〜大阪・空堀商店街を散策して〜

レトロモダンとは、新旧融合のさまのことですね。懐かしい趣の中に、現代的、未来的な洗練を感じることです。温故知新とも言えます。例えば、最近都市部などで流行している古民家を改装したお洒落なカフェなどです。 本日、大阪の中心部に近い場所にある空堀…

村上春樹に学ぶ文章の極意とは

「私にとって眠れない夜は、太った郵便配達人と同じくらい珍しい」 アメリカの作家、レイモンド・チャンドラーの文章です。今や世界的作家となった村上春樹さんは、文章の極意をこの表現の中に見ています。作家の村上春樹さんと川上未映子さんの対談集『みみ…