田舎暮らし in 熊野

田舎暮らしの日常、旅行、グルメ、読書について書いています。

田舎に移住して思う都会の良いところ

今までは都会から田舎に移住して感じる田舎の魅力について主に述べてきました。今回は田舎に移住してみて思う都会の良さについて書いてみたいと思います。

 

①美味しい料理、お酒を出す飲食店が多い。

②虫が少ない。

③知的刺激が多い。

 

①美味しい料理、お酒を出す飲食店が多い。

私が暮らす熊野は食材の宝庫です。魚介類は言うまでもなく、牛肉でしたら「美熊野牛」豚肉なら「岩清水豚」鶏肉なら「熊野地鶏」、柑橘類も沢山採れます。しかし、それらの素晴らしい食材を使った料理を出してくれる飲食店が非常に少ないです。自分で料理したらいいのですが、やはりプロの料理人の作る料理には敵いません。都会でしたら美味しい料理や、全国津々浦々の地酒を出してくれるお店が沢山ありますよね。呑み食い好きの私としては、この点では都会の方に軍配を上げざるを得ません。

 

②虫が少ない。

私の住む家の裏手は山、前は海です。庭には木々が繁っています。梅雨から夏にかけて虫が大量発生します。蚊だけではなく、ムカデやゲジゲジ虫など多種多様な虫達がです。古い木造住宅で隙間もあいていますので、家の中まで侵入してきます。寝苦しい夏の夜に、足が何かむず痒いなと思って目を覚ましたら、ムカデが体の上をはっていたこともあります。思わず絶叫しました。「ギャァ」おちおち眠ることもできません。都会の鉄筋コンクリート住宅でこのような経験をしたことはありません。蚊すらほとんどいないですよね。真夜中に近所で喧嘩している声や、銃声を聞くことはあり、それはそれでおちおち眠っていられないことはありましたが。

 

③知的刺激が多い。

田舎は人が少なく、人の出入りも少ないので住民の考え方は都会に比べると、均質的で多様性は少ないと思います。都会は人も多く、色々な場所からいろいろな考え方を持った人が多く入ってきます。自分自身の話をしますと、今は昔、高校を卒業後上京していろいろな人々と出会い、様々な考え方に触れることができました。話し方一つとっても、日本全国いろいろな方言があることに驚いたものです。言葉はつたないながらも、必死に自分のことを伝えようとする外国人留学生の姿勢にも感銘を受けました。知識として頭の中で知っていることと、実際の人間に触れ合って実感として体得することとはやはり大きく異なります。都会生活を経験することで、いろいろな人々と出会い、様々な考え方に触れることができました。このことは私にとって今でも大きな財産になっています。

 

いかがでしたでしょうか。今回は都会から田舎に移住してみて思う都会の良さについて書きました。人間はともすると「隣の芝生は青い」と考えて、ここではないどこかに理想郷がある、と考えがちですよね。おそらく、そのような理想郷は存在しないのでしょう。都会、田舎それぞれ良い部分もあれば、悪い部分もあります。自らのいる環境の長所短所をできるだけ客観的につかむ努力を続けていきたい。そして、田舎の良い部分は残す、変えるべきものは変える。私はそう思っています。