田舎暮らし in 熊野

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珍味、ブリの白子の料理方法と未利用魚活用の可能性

ブリの白子をご存知でしょうか。ブリと言ったら、脂ののったお刺身や、アラを使ったぶり大根が定番かと思います。実はブリの内蔵もお酒のつまみとして絶品なのです。都会にはほとんど出回っていないですよね。私の暮らす海辺の町ではスーパーで普通に売っています。肝臓、胃袋、心臓、卵、白子などです。今回はクリーミーな味わいが魅力の白子を紹介します。

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白子というと、フグやタラのそれを思い浮かべる方が多いかと思います。クリーミーな白子ポン酢や白子の天ぷらで日本酒をぐいっと飲むと最高ですよね。ブリの白子もとても美味しいです。さらにとてもお値打ちです。1kgはあろうかというブリの白子が熊野のスーパーでなんと100円、200円という価格で売られています。都会にほとんど出回らないことが残念です。珍しいブリ白子を使った料理を紹介します。

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こちらは定番の白子ポン酢です。酒と塩に軽く浸けて汚れを落とした後に、湯がいて氷水につけます。後はポン酢、ネギを添えて出来上がりです。簡単且つ美味い料理です。華やかな吟醸酒と合います。

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こちらは白子のアヒージョです。オリーブオイルでニンニク、鷹の爪を煮て香り付けします。後は白子を加えて1分くらいでさっと火を通します。塩胡椒で味付けして出来上がりです。火を入れ過ぎると固くなるので注意して下さいね。冷えた白ワインやシャンパンと合います。

 

低料理、未利用の魚、部位にはそうなる理由があります。主に四つです。一つ目は味が良くないこと。二つ目は鮮度落ちが早いこと。三つ目は小さ過ぎる、小骨が多いなど調理に手間がかかること。四つ目は美味しさや調理方法が一般に知られていないこと。一つ目から三つ目までは経済合理性の観点から対応が難しいです。四つ目の知名度の問題に関しては、水産業関係者などが情報発信をすることで克服可能と思います。私自身もあまり知られていない、実は美味しい魚や部位を積極的に情報発信していきます。

 

安くて美味しいブリの白子料理方法をお伝えしました。産地周辺にしか出回らないのはもったいない食材です。グルメの観点からだけでなく、限られた食資源の保護という観点からも、魚の未利用、低利用部位の有効活用が必要です。世間では乱獲等による漁獲量の減少が言われています。漁獲規制の強化うんぬんの前に、現在、ほとんど利用されずに捨てられている魚や部位を活用することが先決かと思っています。一般にはあまり知られていないが実は美味しい魚、部位について今後も情報発信していきます。