田舎暮らし in 熊野

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地域おこし協力隊に向いていない人の6つの特徴とは

私は地域おこし協力隊として、三重県南部の漁村で漁業の6次産業化に取り組んでおります。自らの体験と、他の地域おこし協力隊の方々のお話を通して私が感じる、地域おこし協力に向かない人の特徴を6点上げます。地域おこし協力隊に応募を考えておられる方々の参考になればと思い、この記事を書きます。 

 

①のんびり田舎暮らしをしたい人

②他人からの承認欲求が強い人

③雑用が大嫌いな人

④沢山稼ぎたい人

⑤企画力、行動力のない人

⑥安定志向の人

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①のんびり田舎暮らしをしたい人

地域おこし協力隊の仕事は、停滞する田舎を変えることです。のんびり田舎暮らしをすることとは異なります。新しい取り組みを行うに際して、意見の相違から地元住民とぶつかることも当然あります。

 

②他人からの承認欲求が強い人

地域おこし協力隊は、必ずしも地元住民から温かい歓迎を受ける立場ではありません。田舎は都会に比べると新しい取り組みに対して消極的です。田舎に限らず、人間は保守的な存在ですので、現状維持を好みます。よそから来たよく分からない人間が現状を破壊するのではないかと内心警戒している地元住民の方々も多いです。加えて、税金から給料をもらっている地域おこし協力隊に対する反発もあります。(地域おこし協力隊は、地方自治体の委嘱を受けて地域おこし活動に取り組むことで、国の税金から給料を得ます)他人から褒められることや、承認されることがモチベーションの源という方は地域おこし協力隊には向いていないかもしれません。もちろん、歓迎してくれる地域もありますが、多数派とは言えないと思います。自分にしたいことがあり、それを実現してゆく過程こそがやりがいだという方には向いています。

 

③雑用が大嫌いな人

地域おこしというと、イベントの企画、商品開発など面白そうな仕事を想像する方も多いと思います。どの仕事でも同じかもしれないですが、雑用も多いです。私の場合だと、魚の水揚げを手伝ったり、市場の掃除もしています。公園の清掃なども行います。雑用をおろそかにする人間は、地元住民からの信頼を得ることが難しいです。よって、雑用が大嫌いな人は地域おこし協力隊には向いていないと思います。

 

④沢山稼ぎたい人

給料は月20万以下で、ボーナスもありません。沢山稼ぎたい人には全くお勧めできません。お金が目的で地域おこし協力隊に応募する方はほとんどいないと思いますが。

 

⑤企画力、行動力のない人

地域おこし協力隊には、高度な専門知識や教養は必要ありません。その代わり、企画力、行動力が非常に必要とされます。保守的な田舎住民や、細かい手続きが必要な役所を巻き込みながら、自らが主体となって、企画を立案し、実行に移していかなければいけないです。アイデアを出したら、後は誰かが拾って実行してくれるわけではないのです。地域おこし協力隊には、自らが企画し、周りを巻き込みながら実行する力こそが重要です。

 

⑥安定志向の人

任期は最長3年間です。安定した職業ではありません。地域おこし協力隊は、任期終了後の生活を絶えず考えなければいけません。  

 

いかがでしたでしょうか。自身の体験を踏まえて地域おこし協力隊に向かない人の6つの特徴を書きました。ただ、どれか1つでも当てはまったら、地域おこし協力隊には向いていない、ということではありません。私自身、企画力、行動力が優れているわけではありません。試行錯誤を繰り返しながら地域おこしに取り組む中で、企画力や実行力を少しずつ身に付けてきたという実感はあります。地域おこし協力隊は決して気楽な仕事ではないですが、人間的に成長できる機会が多くあります。是非応募を考えてみてくださいね。