田舎暮らし in 熊野

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移住者が田舎で良い人間関係を築く3つのコツ

田舎暮らしをしてみたいと考えている都市住民は、都市人口の半分、三分の一にものぼるとのデータがあります。のんびりした暮らし、豊かな自然、温かい人間関係等に憧れて田舎に移住したいと考える方は多いですよね。実際に田舎に移住してみたけれども、うまくいかず都会に戻る方も多いという現状もあります。その原因として、人間関係のトラブルが非常に多いと感じます。私自身、実際に都会から田舎に移住して感じる、移住者が田舎でより良い人間関係を築くために注意すべき点を3つ述べます。

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①プライバシー意識をあまり持たないこと

②田舎を見下す態度を見せないこと

③バランスよく人間関係を築くこと

 

①プライバシー意識をあまり持たないこと

煩わしい人間関係は嫌い、プライバシーを大切にしたい、貸し借りは精神的に負担という方は田舎暮らしに向かないかと思います。田舎は小さな共同体社会ですので、人間関係は概して濃いです。おすそ分けしてもらったら返礼が必要です。車がなかったらどこに行っていたのか聞かれますし、庭や玄関には断りなく入ってきます。外出中に雨が降ってきたことがありました。そうしたら近隣住民の方が洗濯物を中に取り込んでくれていたことがありました。相互扶助が田舎の人間関係の基本にあります。そのためには、プライバシーはある程度犠牲になることを覚悟しておいて下さい。

 

②田舎を見下す態度を見せないこと

好きで田舎に移住してきた方は、一般的にこのような態度は出さないと思いますが、田舎暮らしに慣れてくると、田舎の嫌な部分も見えてくるにつれ、都会は良かったと思う場面も増えてきます。例えば都会の方が新しい取り組みに寛容であったり、人間関係の刺激が多かったりです。そう思っても発言、態度には十分注意してくださいね。田舎の住民、特にその地から離れて暮らしたことがない方は、都会に対して劣等感を持っている場合が多いです。移住者が田舎を見下す発言をしたり、態度を見せると住民から強い反感を持たれることになります。言い方には細心の注意を払う必要があります。このことは、田舎に変化が必要ないことを意味しません。長く続いてきた伝統には、なんらかの意味があります。例えば、田舎の横並び意識があります。これは小さな共同体が安定して存続するための知恵でもあります。もし、新しい取り組みを行うのならば、果実をある程度全体に分配する仕組みを作る等の工夫が必要です。

 

③バランスよく人間関係を築くこと

田舎の人間関係、特に地域住民社会においては、一部の人間関係に偏らずにバランスの良い人間関係を築くことが必要に思います。地域住民社会は、企業等の組織とは異なり、明確な上下関係で構成されているわけではないです。集落の中で意見が割れる話題もあります。産業誘致派vs自然保護派などです。一方に肩入れすると、他方からは強い反発を受けます。これは田舎特有の話ではありませんが、小さい共同体内だと対立が先鋭化しがちです。これは八方美人になれということではありません。なんらかの選択を行うにしても、出来るだけ多くの意見に耳を傾けてバランスの良い人間関係を築いてくださいね。

 

いかがでしたでしょうか。移住者が注意するべき田舎の人間関係を3点述べました。都会から田舎に移住したいと考えている方々の参考になれば幸いです。