田舎暮らし in 熊野

田舎暮らしの日常、旅行、グルメ、読書について書いています。

田舎の人間関係

 田舎の人間関係は助け合いが基本になります。具体的には、食べ物のおすそ分けであったり、草刈りの共同作業などです。都会であれば物品やサービスを金銭を介して売買する貨幣経済が主流かと思います。田舎の場合には金銭を介さずに、物事を贈り合う、贈与経済が発達しています。フランスの社会学者、マルセル・モースは『贈与論』の中で、贈与経済を現代社会に活かす意義を述べています。

 私は都会生活が長かったこともあり、ドライな人間関係に慣れていましたので、田舎の濃密な人間関係には当初戸惑うこともありました。慣れてみると、過ごしやすい社会でもあることが分かりました。お金が少なくても生きていけますし、なにより人間関係に温かみがあります。殺伐とした都会の人間関係に疲れた方は一度田舎暮らしを考えてみたらいかがでしょうか。都会とは違った生き方もあります。

 先日、畑を持っている方から青梅を沢山頂きましたので自家製梅酒を作りました。完成は約一年後です。徐々に琥珀色に染まっていく梅酒を日々眺めています。