田舎暮らし in 熊野

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熊野大花火大会と先祖供養

一昨日に開催されました熊野大花火大会を観覧しました。熊野大花火大会は熊野市の人口の約10倍にあたる17万人もの人々が来場する一大イベントです。はじめての観覧で楽しみにしておりました。噂に違わず、大迫力の花火でした。全面は約30キロ延々と続く海岸で見通しがとても良いことに加えて、背後に連なる山々から爆音がこだまして大迫力でした。

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この花火大会は約300年続く伝統行事でもあります。なぜ長く続いてきているのでしょうか。死者と生者を繋ぐ先祖供養の行事だからなのではないでしょうか。初盆を迎えた遺族の方々が故人に花火を贈り、午前0時になると海に精霊を流します。これらの行事は現在の花火大会でも続いており、遺族から故人へのメッセージが読み上げられた後に花火が打ち上げられます。「熊野の大花火が大好きだったおじいちゃんに花火を贈ります。みんな元気にしています。ほんとうにありがとう」

熊野大花火大会も終わりました。お盆も終わり、まもなく夏も過ぎ去ってゆきます。軒先につるされた風鈴が爽やかな潮風を受けて、鳴いています。チリーン  チリーン